意外に重要なサイドテーブル

断裁機のサイドテーブルは意外に重要なアイテムです。 サイドテーブルは、断裁メインテーブル(通常断裁幅)の左右に付属しているテーブルです。 カタログなどの断裁機の写真では、サイドテーブルは鋳物製(または鋼材製)で、メッキが施してあります。メーカーによってはメインテーブルと正面が面一で設計され、上から見るとテーブル全体が直線となっていますが、弊社の場合は広いサイズで紙を置けるようにするため、サイドテーブルは前に飛び出ているようになっています。 サイドテーブルの部分は、用途やコストによっては、広いデコラのエアーテーブルにしている場合もあります。サイズによってはデコラのほうが安価になります。 排紙スタッカーを断裁機横に据付ける場合でスペースが無い場合は、サイドテーブルをはずして据える場合もあります。弊社の大型断裁機NCWシリーズは、前述のように広いサイドテーブルが標準で付いています(国内)。 広い設計としている理由は、第1に断裁幅に見合う判の紙が置けること、第2に断裁した紙も置けることで次の工程が素早く(楽に)なること、第3には作業テーブルの代わりにもなることです。ところで、断裁機の選定には、紙サイズを見て選びますが、市場で購入する洋紙原紙(JIS)は、菊全、四六全、B列本判、A列本判、ハトロン判が一般的です。 菊全は、636×939(mm)、対角長さは約1134mm、 四六全は、788×1091(mm)、対角長さは約1346mm、 B列本判は、765×1085(mm)、対角長さは約1327mm(一般に四六全判を代用する) A列本判は、625×880(mm)、対角長さは約1079mm(一般に菊全判を代用する) ハトロン判は、900×1200(mm)、対角長さは約1500mm 半裁を印刷し、仕上げなどで利用する場合を見ますと 菊半裁判は、469×636mm、対角長さは約790mm 四六半裁判は、545×788(mm)、対角長さは約958mm となりますが、断裁機を選ぶときに、断裁テーブル上で紙を回すことを考えると、対角長さよりも断裁幅の長い 機械を選びます。したがってその場合、 四六全判を使う場合は、1346mmより広い137型(1370mm)を選びます。 菊全判を使う場合は、1134mmより広い116型(1160mm)を選びます。また、別な考え方で、長い方が断裁できれば良い場合、 四六全判では、1091mmより広い116型を選びます。 菊全判では、939mmより広い102型を選びます。短いほうが良い場合は、より小さいサイズを選ぶことで投資額を抑えることが出来ます。ところで、サイドテーブルに戻りますと、幅広設計になっており、メインテーブルと面一でなく一段前に出ています。断裁の作業と紙を置いておくスペースとの折り合いをつけた結果の形となっています。弊社の断裁機はその形を標準として販売しております。弊社の137型のサイドテーブルは、650mm×850mm、コーナーテーブルを含めると650mm×1000mmで四六全判全部は乗りませんが、十分に載せて置けるサイズとなります。菊全判なら乗せることが出来ます。 116型サイドテーブルは、650mm×850mm、コーナーテーブルを含めると975mm×650mmで137型同様に四六全判全部は十分に載せて置けるサイズで、菊全判なら完全に乗せることが出来ます。 102型サイドテーブルは、560mm×670mm、四六半裁判を十分に載せて置け、菊半裁判なら完全に乗せることが出来ます。 コーナーテールはメインテーブル側にサイドテーブルの幅が出ている部分とメインテーブルをつなぐテーブル(102型は一体)で、紙をスムーズに本体に導くと同時に広いコーナーで怪我などをしないようになっています。当然取り外して利用することも出来ますが、取り付け面が露出しますのでご相談下さい。サイドテーブルも意外に重要な要素となりますので、業務によってご相談下さい。